「大地のうた」などで知られるインドの名匠サタジット・レイが、作家タラションコル・ボンドバッダエの短編小説を映画化した長編第4作。1920年代インドの急激な社会変動を背景に、没落貴族の衰退と芸術への執着を描き、その芸術性と映像美で世界の多くの映画製作者に影響を与えた。
20世紀初頭のベンガル地方。地主のビッションボル・ラエは経済的に困窮しているが、かつての栄光にすがりつくように音楽と舞踊に耽溺する日々を送っていた。変わりゆく時代に取り残されてしまったラエは、隣人の新興実業家ガングリに対抗心を燃やし、最後の誇りをかけて自らの音楽サロンで盛大な演奏会を開く。
「女神」などのレイ監督作に出演したベンガル映画界の名優チョビ・ビッシャシュが主演を務め、威厳と哀愁を帯びた演技で主人公の滅びの美学を体現。シタール奏者の巨匠ビラーヤト・カーンが音楽監督を務め、劇中にはインド古典音楽の著名な演奏家が多数出演した。日本では、レイ監督のデビュー70周年を記念した特集上映「サタジット・レイ レトロスペクティブ 2025」にて、25年7月に劇場初公開。
ネット上の声
- 没落地主の誇りと悲哀を描きながら「芸術」の持つ意味を問うサタジット・レイ初期の佳作。
- めちゃネタバレであまり感想らしい感想ではないので読むの注意
- ラストのダンサーのくだりを楽しめるのか
- 音楽と踊り、喜びと悲哀、そして虚栄と…
ヒューマンドラマ
- 製作年1958年
- 製作国インド
- 時間100分
- 監督サタジット・レイ
- 主演チョビ・ビッシャシュ