インドの名匠サタジット・レイが、作家プレメンドロ・ミットロの短編小説を原作に、伝統と近代化の岐路に立つインド社会における、新しい価値観の衝突を描いたドラマ。
コルカタで暮らす脚本家アミは地方での取材中に車が故障し、偶然知り合った茶園経営者ビマールの家に泊めてもらうことになる。そこで彼が再会したのは、かつて愛しながらも自身の臆病さゆえに別れ、現在はビマールの妻となったコルナだった。アミは過去を償おうとするが、コルナは冷静な表情を浮かべ本心が見えない。出発を前に、まだ自分を愛しているなら駅に来てほしいとコルナに伝えるアミだったが……。
レイ監督作の常連俳優ショウミットロ・チャタルジがアミ役で主演を務め、レイ監督の前作「チャルラータ」でもチャタルジと共演したマドビ・ムカージーがコルナを演じた。本国インドでは同じくレイ監督による「聖者」との2本立てで劇場公開。日本では、レイ監督のデビュー70周年を記念した特集上映「サタジット・レイ レトロスペクティブ 2025」にて、25年7月に劇場初公開。
ヒューマンドラマ
- 製作年1965年
- 製作国インド
- 時間70分
- 監督サタジット・レイ
- 主演ショウミットロ・チャテルジー