「アリス」「オテサーネク 妄想の子供」などで知られるチェコのアニメーション&映画作家ヤン・シュバンクマイエルの現在と過去を描いたドキュメンタリー。
創作上のパートナーでもあった妻エバ・シュバンクマイエロバーとの思い出、長年にわたり彼の製作を支えてきたプロデューサーのヤロミール・カリスタとの愛憎入り混じった関係、参加しているシュルレアリスト集団の定例会、怪しげな呪物や作品の制作風景、展覧会の準備や講演、スーパーで買い物をする日常の姿など、シュバンクマイエル監督のあらゆる側面を、過去作品の抜粋や記録映像も交えながら映し出す。
タイトルの「アタノール」とは錬金術で使う炉のことで、シュバンクマイエル監督の映画制作会社の名前でもある。シュバンクマイエル監督が2018年に発表した長編映画「蟲」の編集を手がけたヤン・ダニヘルと第2カメラマンのアダム・オリハが共同で監督を務めた。日本では2025年8月に「蟲」「クンストカメラ」と同時公開。
ネット上の声
- 老境を迎えた巨匠シュヴァンクマイエルの日常と芸術観にせまる、秀逸なドキュメンタリー。
- ヤンシュヴァ、恐るべし。
- 作品を観る前に
ドキュメンタリー
- 製作年2020年
- 製作国スロバキア,チェコ
- 時間123分
- 監督ヤン・ダンヘル
- 主演ヤン・シュヴァンクマイエル