少女時代のトラウマを抱える女性のはかなくも美しい復讐劇を描いた、ベルギー・オランダ合作によるリベンジスリラー。「オーバー・ザ・ブルースカイ」などへの出演で知られるベルギーの女優フィーラ・バーテンスが長編初監督を務め、大人になった主人公が過去の忌まわしい出来事を回想する構成で描き出した。
ブリュッセルでカメラマンの助手として働くエヴァには親しい友人も恋人もおらず、両親とは長らく絶縁状態にある。そんなエヴァのもとに、彼女が少女だった頃に不慮の死を遂げた少年ヤンの追悼イベントが催されるというメッセージが届く。その報せをきっかけに、かつて起きた惨劇のトラウマを呼び覚まされたエヴァは、謎めいた大きな氷の塊を車に積み、故郷の村へと向かう。それは自らの人生を大きく狂わせた過去と対峙し、すべてを終わらせるための復讐の始まりだった。
本作が長編映画デビューとなるローザ・マーチャントが13歳のエヴァを繊細に演じ、2023年サンダンス映画祭のワールド・シネマ・ドラマティック部門にて最優秀演技賞を受賞。「トリとロキタ」のシャルロット・デ・ブライネが大人になったエヴァを演じた。
ネット上の声
- 氷をめぐる上質かつミステリアスな語り口が重く冷たくのしかかる
- 溶けぬ心傷
- モザイクTシャツ気になってしまう
- 幼少時のトラウマ
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国ベルギー,オランダ
- 時間---分
- 監督フィーラ・バーテンス
- 主演シャルロット・デ・ブライネ