平成と令和の狭間で現代社会から取り残された人々が狂気を共鳴させていく姿を描いたドラマ。
平成が終わり、官房長官が新元号「令和」を発表していた頃。ごみ処理施設で働く次郎は、穴を掘り宝探しをすることを日課にしていた。そんな彼の姿を、同僚の祐一は無気力に眺めていた。ある日2人は、年老いた女性とその娘ユキコが暮らす団地の部屋へ、粗大ゴミを回収しに訪れる。孤独を抱えた者たちは、それぞれ胸のうちに秘めていた狂気を共鳴させていき……。
大学在学中に制作した「残光」がイメージフォーラム・フェスティバル2014のジャパン・トゥモロウ部門、続く「ひこうせんより」が第4回なら国際映画祭のNARA-WAVE部門に選出されるなど、国内の映画祭で注目を集めてきた広田智大監督が長編初メガホンをとり、実際に平成最後の時期にあたる2019年3月の撮影から5年の歳月をかけて完成させた。「王国(あるいはその家について)」の笠島智がユキコ、学生時代から広田監督作に出演してきた山本圭将と福本剛士が祐一と次郎をそれぞれ演じた。
ネット上の声
- 自主制作とは思えない映像美。役者の息遣いまで聞こえてきそうな緊張感があって、まるで質の高い舞台を観ているかのようだった。
- 静かな映画だけど、心にずっしり残るものがあった。観終わった後、色々考えさせられます。
- もう手遅れって感じ。
- 全体的に重い雰囲気。あの場面、靴だったら受け取ったのかな?ってとこだけ妙に気になったw
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間82分
- 監督広田智大
- 主演笠島智