「アネット」「ホーリー・モーターズ」などの鬼才レオス・カラックスが初めて自ら編集を手がけ、圧倒的なビジュアルセンスで記憶と思考をコラージュしたセルフポートレート映画。
カラックス監督がパリの現代美術館ポンピドゥー・センターからの委任で構想するも、予算が膨らみすぎたため実現しなかった展覧会の代わりとして制作。「いま君はどこにいる?」というポンピドゥー・センターからの問いかけを根源的に捉え直し、自分がどこから来てどこへ行くのかという答えのない謎に、地の底から響くような低い声で口ごもりながら語る。
ジャン=リュック・ゴダール監督の後期のエッセイスタイルへオマージュを込めながら、家族について、映画について、20世紀の独裁者と子どもたちについて、死者たちについて、そして哲学者ベルクソンが提唱した「エラン・ヴィタル(生の飛躍、生命の躍動)」について、ホームビデオから映画、音楽、写真などさまざまなジャンルやフォーマットの映像を、夢の断片のようにコラージュしていく。
ネット上の声
- カラックスらしい夢と記憶の万華鏡のような中編作
- ファム・ファタール
- ロルヴァケルの新作短編を観ていたらいきなりカラックスが登場してきて、そういえばカ
- 高校生で『汚れた血』を観て、『ポーラX』で一緒に沈んだ身としては、レオス・カラッ
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国フランス
- 時間42分
- 監督レオス・カラックス
- 主演レオス・カラックス