2019年に92歳で他界した名脇役・織本順吉の最晩年の姿を、娘である中村結美監督がとらえたドキュメンタリー。
日本映画に欠かせない存在として、約70年にわたり2000本以上ものテレビドラマや映画に出演し、地味ながら情感あふれる脇役を演じ続けた織本順吉。しかしその一方で、家族とともに生きられない一面もあった。そんな父への復讐心からカメラを向けはじめた中村監督は、老いて身体の自由が利かなくなり、セリフ覚えが悪くなり、感情を抑えられず家族相手に子どものように泣きわめく晩年の父の姿を、4年間にわたり撮り続ける。それはカメラを間に挟むことでようやく向きあえた父と娘の記録でもあった。
ひとりの俳優がどのように人生の最期を迎えるのか、家族とどう向きあってきたのか、娘の視点から赤裸々に映しだす。
ネット上の声
- 俳優のドキュメンタリーかと思ったら、娘が撮った父親の記録だった。ここまで赤裸々に撮れるのは家族だからこそ。すごいものを見た。
- ちょっと娘さんの視点が一方的すぎないかな?俳優としての姿をもっと見たかった。これは復讐なの?って思っちゃった。
- 綺麗事じゃない、リアルな親子関係がヤバいw でも愛がある。
- 織本順吉さんのこと知らなかったけど、人間味に引き込まれた。
ドキュメンタリー
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間82分
- 監督中村結美
- 主演織本順吉