悲しみを抱いた男が音楽と出合い、歌うことで悲しみを乗り越えようとする姿を描き、2023年・第73回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀脚本賞)を受賞したヒューマンドラマ。
嵐の夜、ギリシャの山中に置き去りにされた赤ん坊が、ある夫婦に助けられ、ヨンと名付けられる。成長して青年となったヨンは、悲劇的な出来事に見舞われ、刑務所へ送られる。そしてそこで、看守として彼の面倒を見るイロと出会う。ヨンを気遣うイロは、ヨンのためにテープに音楽を吹き込んで聴かせ、ヨンはその音楽に癒やされる。やがて出所したヨンは、イロと特別な絆で結ばれるものの、再び運命に翻弄される。しかし、悲しみと向き合うヨンには、優しく鳴り響く美しい音楽があった。
監督・脚本は、前作「家にはいたけれど」が2019年・第69回ベルリン国際映画祭で銀熊賞(最優秀監督賞)を受賞し、本作とあわせて2作連続でのベルリン映画祭銀熊賞受賞となったドイツの俊英アンゲラ・シャークネレク。主演は「ジュリア(s)」「さよなら、ぼくのモンスター」のアリョーシャ・シュナイダー。
ネット上の声
- 東京国際映画祭にて
- destiny
- 恥ずかしながら映画の内容は全く理解できなかったけど、大切な物を失った後みたいな雰
- ブレッソンやゴダールを想起させるようなカメラワークと歴史的な物語を見事に調和させ
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国ドイツ,フランス,セルビア
- 時間109分
- 監督アンゲラ・シャーネレク
- 主演アリオシャ・シュネデール