オンラインゲームの仮想世界に潜入してプレイヤーたちにインタビューを実施し、ほぼ全編をバーチャル空間で撮影したフランス発のドキュメンタリー。
オンラインに存在する島を舞台に繰り広げられるサバイバルゲーム「DayZ」に潜入した3人のフランス人映画クルー。襲い来るプレイヤーやゾンビたちを殺さなければ生き残ることができないカオスな世界で、自らもサバイバルしながら963時間を過ごし、遭遇したプレイヤーたちにインタビューを重ねていく。そこには暴虐の限りを尽くす集団や、誰も殺さないことを信条とするグループ、牧師を名乗って他のプレイヤーに信仰を説く人物、静かで落ち着いた環境を求めて1万時間もゲーム内で過ごしている者など、さまざまな人たちがいた。映画クルーはオフラインにいる生身の人間の存在を感じながら、人間の二面性に直面していく。やがて彼らは、現実と仮想世界の境界を探索する旅に出る。
スイスの第54回ビジョン・デュ・レールで国際批評家連盟賞、山形国際ドキュメンタリー映画祭2023インターナショナル・コンペティション部門で審査員特別賞、台湾国際ドキュメンタリー映画祭で審査員特別賞を受賞。
ドキュメンタリー
- 製作年2023年
- 製作国フランス
- 時間98分
- 監督エキエム・バルビエ
- 主演---