阪神淡路大震災の翌月に神戸に生まれた在日韓国人3世の女性を主人公に、高校卒業から12年間にわたる葛藤と模索の日々をつづったドラマ。自身の出自と親から聞かされる震災の記憶の板挟みになり双極性障害を発症した主人公が、コロナ禍を経て回復を目指すなかで希望を見いだしていく姿を描く。
1995年の震災で甚大な被害を受けた神戸市長田区。当時そこに暮らしていた在日韓国人・金子家の娘として生まれた灯(あかり)は、両親から家族の歴史や震災当時の話を聞かされても実感を持てず、どこか孤独と苛立ちを募らせていた。震災で仕事を失った父・一雄は家族との衝突が絶えず、家にはいつも冷たい空気が流れている。やがて、しっかり者の姉・美悠が日本への帰化を進めようとしたことから、家族はさらに傾いていく。
「ソロモンの偽証」の富田望生が灯役で主演を務め、姉・美悠を「サマーフィルムにのって」の伊藤万理華、弟・滉一を「まなみ100%」の青木柚、母・栄美子を麻生祐未、父・一雄を甲本雅裕が演じた。NHK連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」の安達もじり監督がメガホンをとった。
ネット上の声
- 主人公、灯の心の叫びに胸が締め付けられた。富田望生さんの演技が本当に素晴らしくて、息遣い一つで感情が伝わってくる感じ。観てよかった。
- 長回しのシーンが多くて、主人公の感情がじっくり伝わってきた。兄妹の空気感もリアルで良かったな。
- 描きたいテーマが多すぎて、ちょっと感情的になりすぎかなと感じる部分も。見ていてしんどくなるシーンが多かった。
- とにかく富田望生がすごい!
ヒューマンドラマ
- 製作年2025年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督安達もじり
- 主演富田望生