戦中戦後の激動期に保健と看護に尽力し、「青森のナイチンゲール」と評された実在の人物・花田ミキ(1913~2006)の生涯を、自身も幼いころに花田に命を救われた過去がある五十嵐匠監督が映画化したヒューマンドラマ。
スーパーで働きながら息子リクの子育てに追われるシングルマザーのちさとは、職場の常連客である花田ミキと出会う。近所からは人嫌いの偏屈な老人として知られる花田だったが、ちさとやリクとの交流を通して人のぬくもりに触れ、心を通わせていく。かつて看護師だった花田は、ちさとに当時の社会情勢や自身の人生について語りはじめる。若い頃、花田は八戸赤十字病院で看護に携わり、集団感染が起きたポリオの治療法を広めるなど、地域の人々の命を救うために奔走した。ちさとは幼い頃に亡くした母も看護師であったことから、花田にますます親近感を抱くが……。
ベテラン俳優の木野花が花田役で主演を務め、青森県出身のタレント・王林がちさと、舞台を中心に活躍する伊勢佳世が若き日の花田を演じた。監督は「地雷を踏んだらサヨウナラ」など実在の人物を題材にした映画を撮り続けてきた、青森県出身の五十嵐匠。五十嵐監督は昭和35年(1960年)、当時2歳のころ、列車内でハシカによる高熱に倒れた際、たまたま同じ列車に乗り合わせていた花田の手当てと処置によって命を救われたという過去がある。
ネット上の声
- 今の日本では一応生まれた場所や貧富に関係なく、誰でも等しく医療を受けられるように
- 花田ミキは青森県庁で女性ではじめての係長として着任し、全国最悪で...
- ところどころ泣かせられた 全体通して良かったけど、 もう少し主人公...
- 花田ミキさんの壮絶な現役時代の話を
ヒューマンドラマ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督五十嵐匠
- 主演木野花