目的もなくパリを彷徨う二人の若者。退屈な日常からの逃避行が、彼らを思わぬ犯罪へと導く青春の記録。
1960年代のパリ。特にやることもなく、街をぶらつき、ナンパに明け暮れる二人の青年。彼らはいつものように街で出会った女性に声をかけるが、全く相手にされない。満たされない苛立ちと、どうしようもない退屈が彼らを支配していく。その鬱屈した感情のはけ口を求めるように、彼らの行動は徐々にエスカレート。そして、ふとしたきっかけから、衝動的な窃盗という決して越えてはならない一線を越えてしまう。ほんの出来心だったはずの小さな犯罪。しかし、それは彼らの無垢な青春時代の終わりを告げるものだった。ヌーヴェルヴァーグの旗手が描く、若者の刹那的な輝きとほろ苦い現実。
ネット上の声
- ロメールらが驚嘆した中編デビュー作
- 泥棒にも三分の情?
- ユスターシュ初期の中編。男が二人でキャッチみたいにナンパする、今日び「アウト」な話(笑)。
- ストーリーはさておき、パリの街をブログ的に記録した作品として、ロメールの獅子座と
青春
- 製作年1963年
- 製作国フランス
- 時間42分
- 監督ジャン・ユスターシュ
- 主演アリスティド・ドメニコ