石川県出身で映画や舞台を中心に俳優として活動している岡田深が、地元の石川県で撮影した初監督作品。
石川県を出て東京で暮らす晴人は、祖母の死をきっかけに、変わりゆく人や街、時間の変化に戸惑いを隠せなくなり、生きづらさを感じていた。そんなある日、地元にいる姉の茜から祖母の家が取り壊しになるという連絡が入り、同時に亡き祖母の遺言を知らされる。晴人は祖母の遺言のため、小さい頃の記憶にあったものから変わっていく故郷へと足を運ぶ。
監督を務めた岡田は、出演作「ナナサン」で山形国際ムービーフェスティバル2021最優秀俳優賞を受賞するなど俳優として活躍。過疎化や大型スーパーの進出などにより変化していく地元の様子や、亡き祖母との思い出を映像に残そうと考え、本作を手がけた。若手作家の登竜門でもある第32回TAMA NEW WAVEでコンペティション部門入選。主人公の晴人役を演じた竹内啓も、第32回TAMA NEW WAVEでベスト男優賞にノミネートされた。岡田は姉の茜役で出演もしている。2024年5月、安川徳寛監督の短編「春の結晶」とあわせて、「ふたりのまち」と題した同時上映企画で劇場公開。
ネット上の声
- TAMA NEW WAVE一般審査員として鑑賞🌟
- 地元に帰りたくない人間なのであまりよく分からなかった
- にびさびの巣 [41分/監督:岡田深]
- #TAMANEWWAVE コンペティション
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間41分
- 監督岡田深
- 主演竹内啓