政府から映画制作を禁じられながらも不屈の精神で映画を撮り続けるイランの名匠ジャファル・パナヒが監督・脚本・製作・主演を務め、自らを題材にして撮りあげた社会派サスペンス。
パナヒ監督はトルコで偽造パスポートを使って国外逃亡しようとしている若い男女を主人公にしたドキュメンタリードラマ映画を撮影するため、イランの国境近くの小さな村からリモートで助監督レザに指示を出す。そんな中、滞在先の村では古い掟のせいで愛し合うことが許されない恋人たちをめぐるトラブルが大事件へと発展し、パナヒ監督も巻き込まれていく。
2組のカップルが迎える想像を絶する運命を通し、イランに残る抑圧的な社会問題の現状を浮き彫りにする。2022年・第79回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で審査委員特別賞を受賞。
ネット上の声
- 虚実の曖昧化と穏和なユーモアを武器に権力と闘い続けるジャファル・パナヒ監督
- 彼に真の笑顔が再び灯るその日まで
- 混迷と絶望。
- 作家としての覚悟を感じる
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国イラン・イスラム
- 時間107分
- 監督ジャファル・パナヒ
- 主演ジャファル・パナヒ