1980年代初頭のアイルランドを舞台に、9歳の少女が過ごす特別な夏休みを描いたヒューマンドラマ。第72回ベルリン国際映画祭で子どもが主役の映画を対象にした国際ジェネレーション部門でグランプリを受賞し、第95回アカデミー賞の国際長編映画賞にノミネートもされた。
1981年、アイルランドの田舎町。大家族の中でひとり静かに暮らす寡黙な少女コットは、夏休みを親戚夫婦キンセラ家の緑豊かな農場で過ごすことに。はじめのうちは慣れない生活に戸惑うコットだったが、ショーンとアイリンの夫婦の愛情をたっぷりと受け、ひとつひとつの生活を丁寧に過ごす中で、これまで経験したことのなかった生きる喜びを実感していく。
本作がデビュー作となるキャサリン・クリンチが主人公コットを圧倒的な透明感と存在感で繊細に演じ、IFTA賞(アイリッシュ映画&テレビアカデミー賞)主演女優賞を史上最年少の12歳で受賞。アイルランドの作家クレア・キーガンの小説「Foster」を原作に、これまでドキュメンタリー作品を中心に子どもの視点や家族の絆を描いてきたコルム・バレードが長編劇映画初監督・脚本を手がけた。
ネット上の声
- 静かで美しいアイルランドの風景と、少女の繊細な表情が忘れられない。セリフは少ないけど、心に深く染み渡るような感動作でした。ラストは涙なしには見られない。
- 自分の居場所を見つけることの大切さを感じた。コットが少しずつ心を開いていく姿に感動。
- ただただ、素晴らしかった。
- 前半の家庭環境がキツすぎて見てるのが辛かった。でも、親戚夫婦の優しさに救われる。
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国イギリス
- 時間95分
- 監督コルム・バレード
- 主演キャリー・クロウリー