小規模な製作体制で男女の恋愛模様をユーモラスかつシニカルに描く作品で知られる韓国の名匠ホン・サンスが、そのフィルモグラフィの中でもとりわけ実験的なスタイルで撮り上げた一作。夏の終わりの済州島を舞台に、自主映画を撮るために集まった男女3人組を、全編ピンボケの映像表現で描いた青春ドラマ。
俳優の青年ソンモは自主制作で短編映画を監督しようと決意し、大学でともに映画を学んだ同級生サングクと後輩のナミを伴い、リゾート地として知られる済州島へやってくる。しかし、思うようにシナリオは書けず、煩悶しながら海辺を散策していた時、ひとりの女性と出会い、それをきっかけにソンモは語るべき物語を見いだす。やがて海辺での撮影が静かに始まるが……。
ソンモ役を「イントロダクション」のシン・ソクホ、サングク役を「自然は君に何を語るのか」のハ・ソングク、ナミ役を「旅人の必需品」のキム・スンユンがそれぞれ演じた。また、ホン監督作品に欠かせない俳優キム・ミニが、声のみの出演で、ある重要な役を演じている。日本では2023年・第24回東京フィルメックス特別招待作品として上映された後、ホン・サンス監督のデビュー30周年を記念して5カ月連続で新作を上映する企画「月刊ホン・サンス」の第3弾作品として2026年に劇場公開。
ネット上の声
- ピンぼけが特別既存の映画たちに何か批評性を提示できてるかといえばそんなことはなく
- 反復と差異、核心を避ける言葉たち、電話、海に入ってゆく男、わたしはホンサンスから
- 自主映画を撮ったことのある人なら脳内で一回は思い付いてるであろう全編ピンボケ映画
- グラデーションのようで、水の中のようなピンボケ画面に、主人公ソンモの宙ぶらりんな
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国韓国
- 時間61分
- 監督ホン・サンス
- 主演シン・ソクホ