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長編第2作「わたくしどもは。」が第36回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品されて注目を集める富名哲也監督が、2018年に手がけた長編デビュー作。佐渡島の美しい自然を背景に、ある家族と少年少女の出会いと別れの物語を描き、実の親子でもあるエッセイスト・俳優の内田也哉子とミュージシャンの内田裕也が父娘役で初共演した作品。
佐渡島に暮らす少年アオ。彼の父親は、かつて息子の誕生日プレゼントを買いにでかけたまま帰ってこなくなり、アオは父親がバケモノにさらわれたと思っている。そんなアオの前に、里親と暮らす謎めいた転校生の少女・小夜子が現れ、ともに孤独を抱く2人は心を通わせる。一方、義肢制作を生業にしているアオの母ミドリは、幼なじみから思いを寄せられて心が揺らいでおり、アオの祖父は子どもたちの未来を案じている。ある夜、里親からつらい仕打ちを受けた小夜子がアオのもとを訪れ、2人は深夜にミステリアスなバスに乗って、アオの父親がかつてバケモノを見たという海へと向かう。
アオの母親役を内田也哉子、アオの祖父役を2019年に他界した内田裕也が演じた。
ネット上の声
- 内田裕也、也哉子の親子出演に惹かれて鑑賞
- 短編との同時上映という事でどちらかというとそちらの方が気になっていたのですが、内
- 何これ…?映像と音楽は良かったけどそれ以外はちょっと私にはよくわかんなかったです
- 佐渡に行ったことがある人ならわかると思う
ヒューマンドラマ
- 製作年2018年
- 製作国日本
- 時間80分
- 監督富名哲也
- 主演内田也哉子
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長編「ブルー・ウインド・ブローズ」がベルリン国際映画祭、「わたくしどもは。」が東京国際映画祭で上映されるなど国内外で注目を集める富名哲也監督が、2013年に発表した短編映画。かつて東京・足立区の北千住にあった火力発電所の4本の煙突、通称「お化け煙突」をモチーフに、女子高生とバス運転手の不思議な恋の物語を描いた。
高校の卒業式の帰り道、ミドリはいつものようにバス停へと向かう。ひそかに思いを寄せているバスの運転手との時間も、その日が最後となる。そして、ミドリを乗せたバスが走り出すが……。
主演は、後に「ケイコ 目を澄ませて」で日本アカデミー賞の最優秀女優賞を受賞する岸井ゆきの。バスの運転手役に川口覚、謎めいた乗客役に玄理。2023年11月に「ブルー・ウインド・ブローズ」と併映で劇場公開。
ネット上の声
- バスってこんなに不気味だったっけ?伊藤潤二作品のようなホラーみのある作品で楽しめ
- 併映された「ブルー・ウインド・ブローズ」よりこちらのショートが先に上映された理由
- 現代の怪談話のような不気味さがありつつも、美しさが溢れる珠玉の短編
- タイトルとポスター?に惹かれて、
- 製作年2013年
- 製作国日本
- 時間17分
- 監督富名哲也
- 主演岸井ゆきの
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小松菜奈と松田龍平が共演し、新潟・佐渡島を舞台に記憶を失った男女の謎めいた過去と運命を描いたドラマ。
佐渡島の金山跡地で目を覚ました女。過去の記憶がない彼女は清掃員の女キイに助けられ、キイがアカとクロという女の子と暮らす家に運ばれる。自分の名前すら思い出せない女はミドリと名付けられ、キイと一緒に清掃員として働き始める。そこで警備員の男アオと出会ったミドリは、彼もまた過去の記憶がないことを知り、次第にひかれ合っていくが……。
「Blue Wind Blows」で注目を集めた富名哲也が監督・脚本を手がけ、江戸時代に佐渡金山で過酷な労働を強いられて命を落とした無国籍者の人々を埋葬した「無宿人の墓」に着想を得て撮りあげた。2023年・第36回東京国際映画祭コンペティション部門出品。
ネット上の声
- いつも星三つにしていますのであしからず
- 小松菜奈作品で退屈だったの初めてかも
- この作品が伝えたかったことは…
- 東京国際映画祭2023にて
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間101分
- 監督富名哲也
- 主演小松菜奈