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第80回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した濱口竜介監督作「悪は存在しない」で主演を務めた大美賀均が、監督としてメガホンをとった作品。
服飾デザイナーのリカは、少し前に母が5度目の再婚をした。母は「男に経済力は求めていない」が口癖だった。ある日、リカは母の再婚相手の双子の兄である豊を紹介される。精神疾患のある妻を持ち、自身も末期ガンを抱える豊は、リカに養子にきてほしいと言う。その願いを受け入れ、豊の養子として一緒に過ごすことになったリカは、次第に豊に父性を感じ始める。しかしその矢先、豊は逝ってしまう。
「悪は存在しない」では主演に抜てきされ注目を集めた大美賀監督は、普段は映画の制作部や演出部で活動しており、今作が初めての劇場公開監督作品となった。物語は、大美賀監督の知人の実際にあった出来事がモチーフとなっている。出演は澁谷麻美、松田弘子、有薗芳記、菅原大吉、黒沢あすかと実力派がそろった。
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間60分
- 監督大美賀均
- 主演澁谷麻美
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フランス映画「キャメラを止めるな!」の成田結美、「凶悪」のピエール瀧、「ドライブ・マイ・カー」の松田弘子が共演した恋愛映画。
海辺の町で脚本を執筆しているスランプ中の映画監督・杉田は、偶然出会った若い女性マリに恋心を抱き、映画に出演してほしいと声をかける。マリは戸惑いながらも、情熱的で憎めない杉田のキャラクターにひかれ、一緒に映画を作りはじめる。しかしある日突然、杉田が失踪してしまう。喪失感に苦しむマリは、愛猫を捜す自由奔放なフミコと知り合い、人生を変えるような対話をする。自身について見つめ直したマリは、小さくも大きい一歩を踏み出すことを決意する。
監督は、濱口竜介監督作「ハッピーアワー」「偶然と想像」に助監督として参加し、2017年に手がけた短編映画「二十代の夏」がフランス・ベルフォール国際映画祭でグランプリ&観客賞を受賞した高野徹。本作で長編初メガホンをとり、夢と現実が入り混じる大胆な構成で描き出す。
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- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間60分
- 監督高野徹
- 主演成田結美