第80回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞した濱口竜介監督作「悪は存在しない」で主演を務めた大美賀均が、監督としてメガホンをとった作品。
服飾デザイナーのリカは、少し前に母が5度目の再婚をした。母は「男に経済力は求めていない」が口癖だった。ある日、リカは母の再婚相手の双子の兄である豊を紹介される。精神疾患のある妻を持ち、自身も末期ガンを抱える豊は、リカに養子にきてほしいと言う。その願いを受け入れ、豊の養子として一緒に過ごすことになったリカは、次第に豊に父性を感じ始める。しかしその矢先、豊は逝ってしまう。
「悪は存在しない」では主演に抜てきされ注目を集めた大美賀監督は、普段は映画の制作部や演出部で活動しており、今作が初めての劇場公開監督作品となった。物語は、大美賀監督の知人の実際にあった出来事がモチーフとなっている。出演は澁谷麻美、松田弘子、有薗芳記、菅原大吉、黒沢あすかと実力派がそろった。
ネット上の声
- 困惑しながらも、後ろ向きではなさそうなリカ(子)と、おそらく夫の一存で養子を取る
- 素人でもカメラの置き方が凄いのが伝わる、見ていて一切のストレスがかからなかった
- 個人的に理想的な都市(と言えるのかは定かではないが)の生活風景を見ることができた
- たゆたっていた(感情の/(これは優しさや寂しさや困惑などが綯い交ぜ)粒子が死を経
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間60分
- 監督大美賀均
- 主演澁谷麻美