ルキノ・ビスコンティも「ルートヴィヒ 神々の黄昏」(1972)で取り上げたバイエルン王ルートビヒ2世の生涯を描いた歴史大作。ドイツ連邦の統一をめぐって激しい主導権争いが繰り広げられていた19世紀半ば、類まれな美貌をもちながらも、その高い美意識と強烈な個性ゆえに周囲の支持や理解を得られず、「狂王」とまで呼ばれたルートビヒ2世の波乱の人生を描く。15歳の時に見た歌劇「ローエングリン」に感銘を受け、作曲家のワーグナーを崇拝するようになったたルートビヒは、皇太子でありながらも政治や権力に無関心で、芸術だけに熱中していた。やがて父の急死によりわずか18歳で即位したルートビヒは、戦争が迫る中でも「国民の安全に必要なのは、詩と音楽の奇跡だ」と主張し、ワーグナーを宮廷に招き入れ独自の理想を掲げるが……。
ネット上の声
- 美を理解・表現できないのか、ドイツ人は?
- ルートヴィヒ2世は心の優しい王だっただけ
- 現実的表現で狂王たる所以が理解できる映画
- エリザベートは歴史に名を残す美女の筈。
ヒューマンドラマ
- 製作年2012年
- 製作国ドイツ
- 時間140分
- 監督マリー・ノエル
- 主演ザビン・タンブレア