-
俳優として映画に出演するほか、撮影、照明、助監督などさまざまな角度から映画制作に携わってきた鈴木宏侑の長編初監督作品。公私ともうまくいかない行き詰まった小説家の主人公の目を通して、今を生きる多様な人々の姿を描いた。
スランプ中の作家・荒木は、小説の題材を探して日々街をさまよい歩いていた。そのなかで母親の突然の再婚に戸惑う娘や子どもができず悩む夫婦、思い込みの激しい女たちなど、さまざまな人々と出会う。荒木はそんな人々の姿を見つめつつ、決意も新たに新作の執筆に取り掛かる。しかし荒木のそんな現状を反映してか、書いている小説もまたこんがらがり、停滞し、徐々に怪しい雲行きになっていく。
主人公の荒木を演じた俳優の新井秀幸が自身初となる脚本も手がけ、鈴木監督とともに企画して生まれた作品。多くのシーンでは登場人物の枠組みや状況のみが与えられ、俳優たちはセリフや動きなどに制限のない状況下で人物を演じるという即興的な演出で撮影された。
ネット上の声
- 🎞️作る側の人、必見の映画"教本"
- ショットも、ホンもメタの使い方もひどいが、作家志望の男とキャラの強い女の茶番は本
- 書けない小説家とそのパートナーたち、妹の就活祝いのために帰郷した女性、妊活問題に
- エチュードは舞台であればプラスな面も多いが、映画となるとかなりハードルが高いので
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間72分
- 監督鈴木宏侑
- 主演新井秀幸
-
セクシャルマイノリティの視点を織り込んだ短歌を数多く発表した歌人で小説家の小佐野彈の同名小説を、「最後の命」「パーフェクト・レボリューション」の松本准平監督のメガホンで映画化。東京・新宿歌舞伎町で生きるゲイ、ホスト、大学生の3人の若者が繰り広げる三角関係をリアルに描いた青春ドラマ。
裕福な家庭に育ちながらも自身の境遇に不満を抱く大学生の真奈美は、資産家でゲイの潤に連れられて訪れた歌舞伎町のホストクラブでホストの聖也に出会う。同じ渇望を抱えている事を知った真奈美と潤はひかれあっていくが、潤からお気に入りのホスト・聖也を「共有」することを提案される。その提案を受け入れ、聖也を通じて潤とつながることを試みた真奈美。心の渇きをいやすため盲信的に突き進んでいく真奈美だったが、心を裸にすることにためらいがある潤は、このままでは真奈美に置いていかれると焦りを感じ……。
潤役を「王様戦隊キングオージャー」の矢野聖人、真奈美役を「衝動」の錫木うり、聖也役を「鋼の錬金術師」シリーズの水石亜飛夢が演じ、リリー・フランキー、筒井真理子、奥田瑛二らが脇を固める。
ネット上の声
- 映像化するのが難しいテーマだよね
- 新宿に嵌った男女が3Pする物語
- 裕福な環境に育ちながらも、自分に違和感を覚え、互いに鏡の自分をみる様にもう1つの
- 原作未読なのでなんともだが、特に映画としていいと思うところはなかった
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間120分
- 監督松本准平
- 主演矢野聖人
-
国内外の映画祭や広告賞で評価されている4人の新鋭監督による、不条理な恐怖の物語を集めたホラーショートフィルム集。
抑圧的な恋人と婚約したばかりの主人公の女性・楓が、夜道で出会ったひとりの女から犬のように吠えられ、それ以来その女のことを忘れられなくなってしまう姿を描いた「犬」、とあるパーティに出かけた夫婦が、大勢の人々で賑わう会場で得体の知れない狂気に包まれていく「Rat Tat Tat」、湖のほとりで飲み会を楽しんでいた若者たちが、仲間のひとりが溺れかけたことをきっかけに水の呪いに飲み込まれていく「洗浄」、不慮の事故で友人を亡くした高校生・麻木の周囲でおかしな現象が起こりはじめる様子をつづった「VOID」の4作品で構成される。
「犬」では、「彼女はひとり」の中川奈月が監督、「彼方のうた」「PLASTIC」の小川あんが主演を務めた。「Rat Tat Tat」は監督・佐久間啓輔×主演・錫木うり、「洗浄」は監督・宮原拓也×主演・夏子、「VOID」は監督・岩崎裕介×主演・野内まる。
ネット上の声
- うーん😔 どれもどれ
- 4人の新進気鋭の映画監督が「ホラー」という枠組みだけ与えられて作った4本立て短編
- 場の雰囲気というものもあるが、滑り込みで2週間上映に間に合って本当によかった!
- どれも日常にある負の感情をテーマにしていて、いろんな意味でグロい4作品でした
ホラー
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間80分
- 監督中川奈月
- 主演小川あん