全2作品。アイーダ・フォルチが出演する映画ランキング

戦時下の南フランス。老彫刻家と若きモデル。アトリエで生まれた芸術と絆が、過酷な時代に光を灯す、静かで美しい人間ドラマ。

舞台は第二次世界大戦中のナチス占領下のフランス。高名な彫刻家マルクは、妻を亡くして以来、創作意欲を失い、南フランスの片田舎で静かに暮らしていた。ある日、彼の元にスペインの強制収容所から逃げてきた若く美しい女性メルセデスがやってくる。彼女の存在は、マルクの凍てついた心に再び創作の炎を灯した。彼はメルセデスをモデルに、人生最後の傑作を創り始める。アトリエという閉ざされた空間で、芸術を通して育まれる二人の静かな絆。しかし、戦争の影はすぐそこまで迫っていた。

夏、ギリシャの島でレストランを営むシェフのマックス（マット・ディロン）のもとに、仕事を求めて若い女性アレックス（アイーダ・フォルチ）がスペインからやってくる。アレックスはウエイトレスとして働くことになり、マックスに惹かれていく。マックスはアレックスに心を閉ざし、なかなか関係は進展しない。しかし、秋になると、マックスもアレックスを受け入れ、ふたりは恋人同士になり一緒に暮らし始める。マックスの過去が気になるアレックス。やがて自宅で彼が女性と子どもと一緒に写っている写真、そして一枚のレコードをみつける。アレックスは、自分に気のある若い男の友人のチコに、レコードのことを調べさせ、マックスがかつてアメリカでミュージシャンとしてレコードを出しており、名前が違うことを知る。©FERNANDO TRUEBA PC, SA - CARACOL TELEVISION, INC