自主制作のミュージカル青春劇「隣人のゆくえ あの夏の歌声」で注目されたものの、2022年に急逝した柴口勲監督の遺作。ままならない時代に生きる若者たちの怒りや社会への警笛などを、再び独自のミュージカル仕立てで描いた。
14歳のアイは支配的な両親のもと、出口のない迷路をさまようような毎日を送っている。同級生のユウが暮らすファミリーホーム「らくちん堂」に出入りする彼女は、そこに暮らす個性的な住人たちと交流するときだけ心が和らぐ思いでいたが……。
42歳を過ぎてからサラリーマンをしながら映画制作をはじめた柴口監督は、短編「ひこうき雲」「夏を撮る」などで徐々に評価を高め、2016年に手がけた長編「隣人のゆくえ あの夏の歌声」は2017年に劇場公開され、リバイバル上映が繰り返されるなどカルト的な人気を集めた。集大成的な作品となった本作「ウソトホント」がMOOSIC LAB 2023で上映される前に倒れて帰らぬ人となった。
ネット上の声
- 昨年のムーラボで観たやつ、マシンボーイ映画賞2022でTop20にランクインする
- グラフギアとはなかなか渋い
- まずセリフが日常会話のような抑揚で、(良くも悪くも)セリフっぽくない自主制作らし
- 真実など何処にもない、或いは真実はいくつもある、と嘯く現代にあって、それでも1つ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間82分
- 監督柴口勲
- 主演行天優華