夢見ることを許されなかった時代の、ある家族の肖像。ささやかな願いさえも叶わない、切なくも美しい人生の断片。
1970年代後半、文化大革命の爪痕が残る中国の地方都市。パラシュート兵を夢見る奔放な姉、生まれつき障害を持つ心優しい兄、内気な弟。時代の大きなうねりの中で、三きょうだいのささやかな夢は次々と打ち砕かれていく。姉は夢を諦め、望まぬ結婚をし、兄は社会から疎外され、弟は自分の殻に閉じこもる。理想と現実の狭間で揺れ動き、時にぶつかり合いながらも、必死に自分の居場所を探し、生きようともがく。孔雀の羽のように、一瞬だけ輝いては消えていく青春の日々。時代に翻弄された家族が、長い年月を経て見つけ出す幸せの形とは。
ネット上の声
- 監督があの顧長衛ということだったので、以前から観よう観ようと思いつつ後回しになっ
- 成長か。ただの変化か。それとも、敗北か。
- 悲惨なアヒルの【死】、華麗な孔雀の【生】
- こういう映画が心に染み入る年齢
ヒューマンドラマ
- 製作年2005年
- 製作国中国
- 時間136分
- 監督クー・チャンウェイ
- 主演チャン・チンチュー