立教大学映像身体学科で映画制作・演出を学んだ河辺怜佳監督が、同学科の第3回スカラシップに選出されて手がけた作品。寄る辺のない女子高生と孤独を抱える主婦が互いに引き寄せられていく様子を描き、うえだ城下町映画祭第18回自主映画コンテストや第21回TAMA NEW WAVEある視点部門などで上映されて注目された。父親と二人暮らしの女子高生の清水涼は、バイト先で知り合った主婦の原中嶺と親しくなる。一方、不妊治療をめぐって夫との間に溝が深まっていた嶺は、涼の好意を受け入れ、彼女に共同生活をしないかと提案し……。主演は、宮崎駿監督の「風立ちぬ」などに声優として出演経験があり、実写映画出演はこれが初めてとなる飯野茉優。池袋シネマ・ロサの「新人監督特集vol.7」で劇場公開。
ネット上の声
- 水の質感がすごかった。二人がベッドで眠るシーンは胎児みたいで、川で拾った髪がへその緒に見える演出に鳥肌が立った。静かだけど力強い映画。
- 予告からシスターフッドものかと思ってたけど全然違った。寄る辺ない二人がただそこにいる、その空気感がすごくリアルで引き込まれたな。
- 静かに心に沁みた。
- 大人と子供のようで、依存しあう二人の関係性が絶妙だった。
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間77分
- 監督河辺怜佳
- 主演飯野茉優