大阪を中心に活動しながらアジアやヨーロッパなど世界各国を舞台に映画を撮影している中華系マレーシア人のリム・カーワイ監督が、「新世界の夜明け」「恋するミナミ」に続いて大阪を舞台に描いた群像劇。通称「キタ」と呼ばれる大阪の繁華街で生きるアジア人たちの人生を描く。春のある日、大阪のキタにある古びたアパートの一室で白骨化した老女の死体が発見された。警察は捜査を開始し、アパート周辺で聞き込みを続けるが、孤独死なのか、あるいは財産がらみの謀殺なのか、さまざまな噂が飛び交っていた。同じころ、中国・台湾・韓国の観光客、マレーシアのビジネスマン、ネパールの難民、ミャンマー人留学生、ベトナム人技能実習生など、キタにやってきた外国人たちと、彼らと日常を共有する日本人たちの間に、さまざまな出来事が起こっている。やがて事件の捜査が終わるとき、人びとは新たな人生の岐路を迎える。ツァイ・ミンリャン作品の常連として知られる台湾のリー・カンション、ベトナム映画「ソン・ランの響き」のリエン・ビン・ファットのほか、アジア各国のキャストが参加し、日本からは千原せいじ、渡辺真起子、兎丸愛美、尚玄らが出演。
ネット上の声
- 【アジアン民族の坩堝、オオサカに夢と野望を持ってやって来て、夢破れ去る人々。苦しみながらも逞しく生きる人々の姿を鮮烈に描いた作品。】
- ただの群像劇なんだけど、私の知らない世界過ぎて、目が離せなかった
- 作品が持つヴァイタリティにパワーをもらった
- 大阪在住であればみたことある風景が…
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間158分
- 監督リム・カーワイ
- 主演リー・カンション