これが長編デビュー作となる梅村和史監督が2019年度京都造形芸術大学映画学科の卒業制作として手がけ、2020年・第44回サンパウロ国際映画祭でも上映された作品。写真家の男が川辺を歩いていると、川のほとりで衰弱している老人に、何やら原稿の束を渡している女性の姿を目にする。翌日、再び男がその場所に行くと、その原稿を読んでいる人々がいた。そこには、原稿を老人に渡した女性が書いたと思われる、この川辺の街での日常がしたためられていた。一方、ある日いつものように川辺にやってきた女は、見知らぬ黄色い自転車と川辺に座る男の姿を見る。数日後、男がアパートの隣室に引っ越してきて、女の部屋に夜な夜な男が弾いているらしいピアノの音が聞こえてくるようになる。男の生態が気になった女は、黄色の自転車に乗っていく彼の後をつけていくことにするが……。主人公の女性カゲ役を新人の山本真莉が演じ、キーパーソンとなる老人役を入江崇史が務めた。
ネット上の声
- セリフを削ぎ落として、言葉を削れば削るほど映像描写の文学性が強調されていく
- 生活音はいつも味方、退屈のトンネルは余韻の為にある
- 青空ライブラリー
- 感想合ってるかわからんけど、主役だけが話さず、周りの人だけ話す感じから「ポケモン
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間136分
- 監督梅村和史
- 主演山本真莉