アフリカ系アメリカ人の日常と人間性を描き、アメリカ映画に静かな革命をもたらした映画作家チャールズ・バーネットが1977年に発表した長編デビュー作。ロサンゼルスの片隅で暮らすアフリカ系アメリカ人労働者の日常を、写実的なまなざしと詩情豊かな映像美で描く。
ワッツ暴動の爪痕が残る1970年代初頭のロサンゼルス、ワッツ地区。スタンは妻と2人の子どもたちを養うため羊の屠殺場で働きながら、空虚な毎日を送っている。日々の労働と貧困のせいで肉体的にも精神的にも疲れ果てている彼は自分の殻に閉じこもるようになり、妻は孤独を募らせていく。
UCLA映画学部の大学院生だったバーネット監督が卒業制作として手がけ、身近な人々を中心とした素人のキャストを集めて地元ワッツで撮影。音楽著作権の問題で長らく公開できなかったが、2007年にアメリカで劇場公開が実現した。25年に完成した4Kレストア版では、ラストシーンを彩る楽曲が、バーネット監督が当初望んでいたダイナ・ワシントン「Unforgettable」に差し替えられた。1981年・第31回ベルリン国際映画祭フォーラム部門にて国際批評家連盟賞を受賞。日本では、特集上映企画「チャールズ・バーネット エブリデイ・ブルース」(2026年2月7日~、シアター・イメージフォーラム)にて、4Kレストア版で劇場初公開。
ネット上の声
- 1970年代中頃、ロサンゼルスワッツ地区黒人街ゲットーに暮らす普通の人々を描いた
- 貧困地区に住む力にも性にも頼れない黒人男性の弱さの描き方は、『ムーンライト』以降
- ネオ・リアリズモの精神で描かれたブラック・ムービー、という映画史的な価値だけでは
- 近年評価が高まっているという情報以上に前提が大切な要素になってくる監督なのではと
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国アメリカ
- 時間81分
- 監督チャールズ・バーネット
- 主演ヘンリー・ゲイル・サンダース