多彩な技法を駆使してアニメーションの可能性を追求し続けた映像作家・岡本忠成が、さねとうあきらの創作民話絵本「おこんじょうるり」を原作に、浄瑠璃で病を治す狐と老婆の交流を描いた短編人形アニメーション。東北のとある村。ひとりで寝たきりになっているイタコの老婆の家に、腹を減らした狐が迷い込んでくる。力の衰えた老婆には狐を追い払う気力もなく、それどころか今まで狐をいじめてきた罪滅ぼしにと、家中の食べ物を与えようとする。狐はその恩返しに、浄瑠璃を歌い始める。力強い浄瑠璃歌唱シーン、郷土玩具の泥人形や張子をイメージした人形造形、描画風セットなど、岡本監督の集大成的技巧が凝らされ、彼の代表作となった。NHK連続テレビ小説「おしん」などで知られる女優・長岡輝子が声の出演。特集企画「アニメーションの神様、その美しき世界 vol.2&3 川本喜八郎、岡本忠成監督特集」(2021年5月8日~、東京・シアター・イメージフォーラムほか)で上映(岡本監督作5本を集めたBプログラム=78分で上映)。
ネット上の声
- 張り子人形アニメーション♡
- レストアされた映像は綺麗。
- 母娘共依存にも通じる
- 岡本忠成作品集として、初期のレトロな作品から「チコタン」昔見たな、和紙の感触を活
アニメ
- 製作年1982年
- 製作国日本
- 時間26分
- 監督---
- 主演長岡輝子