激動のポーランドを生きる少女の目を通して、希望の光を探し求める、静かで力強いヒューマンドラマ。
共産主義体制が崩壊し、新たな時代へと向かう1990年代のポーランド。古い価値観と新しい自由が混在する街の片隅で、幼い少女は静かに暮らしていた。しかし、父親の失業と母親の病という過酷な現実が、彼女のささやかな日常を脅かし始める。大人たちの不安と焦燥を肌で感じながらも、彼女は純粋な心で家族の絆を守ろうと奮闘。どんな困難な状況でも「大丈夫」と信じるひたむきな姿が、やがて周囲の凍てついた心を溶かしていく。時代のうねりの中で失われがちな優しさと希望を、少女の視点から繊細に描き出した感動作。
ドキュメンタリー
- 製作年1995年
- 製作国ポーランド
- 時間39分
- 監督マルツェル・ウォジンスキ
- 主演---