廃墟と化す刑務所に残された囚人と看守たち。法が消えた空間で、人間の尊厳と支配をめぐる緊迫の心理ドラマ。
19世紀に建てられ、閉鎖が決まったイタリアの古い刑務所。移送手続きの遅れにより、年老いたカモッラのボス、ガエターノを含む十数人の囚人たちが、少数の看守と共に取り残される。外部との連絡もままならない中、刑務所内の秩序は崩壊。囚人たちが実質的な支配者となる異常事態の発生。ガエターノは静かに権威を取り戻し、看守たちとの間に奇妙な共存関係を築き始める。法も規則も失われた「内なる檻」で、看守と囚人の境界線は曖昧になり、互いの人間性が剥き出しになっていく。息詰まる密室劇。
ネット上の声
- 「口笛吹けば玉ねぎ切っても涙出ない」(ファンタッチーニ)💧
- イタリア映画祭にて
- 味わい深い
- とても地味でジリジリするような展開で、映画全体を通してこんなにじっくりと緩急をつ
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国イタリア,スイス
- 時間117分
- 監督レオナルド・ディ・コスタンツォ
- 主演トニ・セルヴィッロ