2018年、パリ郊外の犯罪多発地区。警官と少年たちの対立、その緊張を写した一台のドローン。現代フランスの貧困と怒りの爆発。
ヴィクトル・ユゴーの小説『レ・ミゼラブル』の舞台でもある、現代のパリ郊外モンフェルメイユ。地方から犯罪防止班(BAC)に転属してきた警官のステファン。彼が目にしたのは、移民系の若者たちと警察の間の、一触即発の緊張状態。ある日、サーカスからライオンの子供が盗まれるという些細な事件が発生。これが引き金となり、事態は激しい衝突へと発展。その一部始終を、一人の少年がドローンで撮影。この映像が、地区全体を巻き込む大規模な暴動の導火線となる。現代社会が抱える闇をリアルに描く衝撃作。
ネット上の声
- あの有名な『レ・ミゼラブル』の舞台になった場所の現代版。華やかなパリのイメージとは真逆の、貧困と人種問題が渦巻く郊外のリアルがすごい。息苦しいほどの緊張感が最後まで続いて、見終わった後もしばらく動けなかった。これは傑作。
- ドキュメンタリーみたいな生々しさ。誰が正義で誰が悪かなんて簡単に言えない。最後のシーンは鳥肌立った。
- 警官も子供たちも、みんな沸点が低くて一触即発。小さな火種がどうやって大火事になるかを見せつけられた感じ。
- 終始イライラしてて疲れちゃった。
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国フランス
- 時間104分
- 監督ラジ・リ
- 主演ダミアン・ボナール