スランプの詩人が狂気の自己暗示。「俺は天才詩人の生まれ変わりだ!」芸術と狂気のブラックコメディ。
かつて「革命の詩人」ともてはやされたヴァルター・クランツ。しかし今やスランプに陥り、金も創作意欲も枯渇した男。生活は困窮し、献身的な妻と障害を持つ兄を巻き込み、その日常は崩壊寸前。追い詰められた彼がたどり着いたのは、「自分は19世紀の耽美派詩人、シュテファン・ゲオルゲの生まれ変わりだ」という狂気の自己暗示。天才になりきろうとするヴァルターの行動はエスカレートし、家族を虐げ、パトロンを騙し、ついには殺人にまで手を染めていく。芸術と狂気、凡庸と天才の境界線で繰り広げられる、常軌を逸した人間ドラマ。
ネット上の声
- 常軌を逸した行動の数々がまるで普通のことのように映し出される異色ブラックコメディ
- 大学のとき学内ライブラリーではじめて観たファスビンダーが、たぶんこれなんだけどそ
- 詩人の主人公はある日突然詩を思いつくが、それは19世紀末の詩人ゲオルゲと全く同じ
- 2700八十島の心が壊れて妄想幻聴からの天国院(精神病院)送りになる配信を見てい
コメディ
- 製作年1976年
- 製作国ドイツ
- 時間112分
- 監督ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー
- 主演クルト・ラーブ