退屈な日常から逃げ出した主婦と孤独な男。勘違いから始まった逃避行は、どこへも辿り着けない気だるい犯罪ごっこ。
1990年代、フロリダ郊外。家庭に退屈し、刺激を求める主婦コージー。ある夜、バーで出会った孤独な青年リーと意気投合。彼の持っていた銃が暴発し、人を殺してしまったと勘違いした二人は、衝動的に逃避行を開始する。ボニーとクライドのような刺激的な犯罪者になることを夢見るも、現実は甘くない。所持金はすぐに底をつき、行く当てもなくモーテルを転々とする日々。彼らの逃避行は、スリルとは程遠い、滑稽で物悲しいものとなっていく。日常に絶望し、非日常に憧れた二人の旅路の果て。
ネット上の声
- 何から逃げてたんだろ、何に追われてたんだろ、それに気づいたときのやるせなさ
- 犯罪者にもなれない男女のどこにも行けないロードムービー。
- ブラック味が割と強い、ライカートのデビュー作
- 【30歳になっても、何者にも成れない閉塞、焦燥、諦観を持った男女の、”草の河”での不可思議な出会いと、強烈な永遠の別れを描くロードムービー。】
ヒューマンドラマ
- 製作年1994年
- 製作国アメリカ
- 時間76分
- 監督ケリー・ライカート
- 主演リサ・ボウマン