美しく繊細な映像で物語を紡ぎ、カンヌ国際映画祭やベルリン国際映画祭でも注目を集めるベルギーの映画作家バス・ドゥボスの長編第3作。ブリュッセルの町を舞台に、最終電車で乗り越してしまった主人公が真夜中の町をさまよい、その中での思いがけない出会いがもたらす、心のぬくもりを描く。
清掃作業員のハディージャは、長い一日の仕事終わりに最終電車で眠りに落ちてしまう。終点で目を覚ました彼女は、家に帰る手段を探すが、もはや徒歩で帰るしか方法はないことを知る。寒風吹きすさぶ町をさまよい始めた彼女だったが、その道中では予期せぬ人々との出会いもあり、小さな旅路はやがて遠回りをはじめる。
全編を通して舞台となる夜の街の風景を、粒子の荒い16ミリカメラで撮影することで、暗闇の中に柔らかさと温かみをもたらしている。2019年・第72回カンヌ国際映画祭の監督週間出品。
ネット上の声
- 意味のない長回しが多く、アート映画崩れという印象
- [真夜中のブリュッセルを巡るオデュッセイア] 100点
- 夜の街を歩く。優しく柔らかな視座を持った物語
- 電車を乗り過ごした掃除婦の一夜を描く
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国ベルギー
- 時間84分
- 監督バス・ドゥヴォス
- 主演サーディア・ベンタイブ