愛する人に会うため、自らの背中を”芸術作品”として売ったシリア難民。彼が手にしたのは自由か、それとも新たな束縛か。
戦火のシリアから逃れ、ヨーロッパにたどり着いた難民サム・アリ。彼は、離れ離れになった恋人に会うためのビザが手に入らず、絶望の淵にいた。そんな彼に、世界的な現代アーティストが衝撃的な提案を持ちかける。「君の背中にタトゥーを彫り、”生きた芸術作品”にしないか」。大金と自由な移動の権利を手に入れるため、サムはその契約にサイン。彼の背中は高値で取引され、世界中の美術館に”展示”される商品となった。しかし、それは人間としての尊厳を売り渡すことと同義だった。愛と自由という目的と、商品化された肉体との間で、彼の魂は激しく揺れ動く。
ネット上の声
- 実在の「美術品」エピソードと難民問題で人間とアートの自由を問う
- 人体にアートを刻まれた男がたどる運命
- 難民問題に現代アートを絡めてみたら
- 現代の寓話を超えたところにあるもの
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国チュニジア,フランス,ベルギー,スウェーデン,ドイツ,カタール,サウジアラビア
- 時間104分
- 監督カウテール・ベン・ハニア
- 主演ヤヤ・マヘイニ