地中海に面する北アフリカの国モロッコを舞台に、それぞれ孤独を抱える2人の女性がパン作りを通して心を通わせていく姿を、豊かな色彩と光で描いたヒューマンドラマ。これが長編デビュー作となるマリヤム・トゥザニ監督が、過去に家族で世話をした未婚の妊婦との想い出をもとに撮りあげた。臨月のお腹を抱えてカサブランカの路地をさまようサミア。イスラーム社会では未婚の母はタブーとされ、美容師の仕事も住居も失ってしまった。ある日、彼女は小さなパン屋を営むアブラと出会い、彼女の家に招き入れられる。アブラは夫を事故で亡くし、幼い娘との生活を守るため心を閉ざして働き続けていた。パン作りが得意でおしゃれなサミアの存在は、孤独だった母子の日々に光を灯す。アブラ役に「灼熱の魂」のルブナ・アザバル。
ネット上の声
- ムスンメン、ルジザ、ガゼルホーン…世の中にはまだまだ知らない食べ物がたくさんある
- アブラの娘の名前がワルダ。「ママの好きな歌手名前よ」
- 抑制の効いた端正な女性映画
- じわりと感じる温もりと希望
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国モロッコ,フランス,ベルギー
- 時間101分
- 監督マリヤム・トゥザニ
- 主演ルブナ・アザバル