深刻な住宅難に悩む若夫婦。夫の両親が住む狭いアパートに同居するも、そこは息詰まる人間関係の巣窟だった。社会主義下ハンガリーの現実を抉る傑作。
結婚したばかりの若夫婦、ラツィとイレーン。しかし、当時のハンガリーを覆う深刻な住宅不足により、新居を見つけることができない。仕方なく、彼らはラツィの両親が暮らす一部屋だけのアパートに転がり込む。一つの部屋に二つの世帯。プライバシーは皆無で、世代間の価値観の違いから諍いが絶えない毎日。安らぎの場であるはずの「家」は、次第に息苦しい人間関係の檻へと変わっていく。閉塞感漂う空間で、夫婦の愛と尊厳が試される、あまりにも切実で滑稽な共同生活の記録。
ネット上の声
- 1977年、ハンガリー、ドラマ
- 初タル・ベーラ
- 夫の両親のアパートに居候している女性が義父のモラハラに耐えながら娘を育てるがつい
- ようやくタル・ベーラ監督作品華々しくデビューした、サタンタンゴがずっとこうだった
ヒューマンドラマ
- 製作年1977年
- 製作国ハンガリー
- 時間105分
- 監督タル・ベーラ
- 主演ラーツ・イレン