現代イラン、死刑制度という国家の暴力に加担する4人の男たちの葛藤を描き、ベルリン国際映画祭金熊賞に輝いた衝撃のオムニバスドラマ。
現代のイランを舞台に、死刑執行に関わる4人の男性の物語が描かれる4つのエピソードからなるオムニバス。ごく普通の家庭人として暮らす男、兵役で死刑執行を命じられた若者、休暇を楽しむ兵士、そして人里離れて暮らす医師。彼らは皆、国家の命令という形で「死」に直面し、その重圧の中で道徳的なジレンマに苦しむ。愛する家族との平穏な日常と、他者の命を奪うという非情な任務。その狭間で揺れ動く彼らの選択は、観る者に「悪とは何か」「自由とは何か」という根源的な問いを突きつける。政府の監視を逃れ、極秘に撮影された本作が映し出すのは、抑圧的な体制下でも失われない人間の良心と抵抗の物語。
ネット上の声
- イランの徴兵制度が酷過ぎてって内容だけど、オムニバスの第一話があまりにも印象的
- オムニバス
- 死刑執行人
- 世界で二番目に死刑執行が多いというイランで作られた、死刑制度を否定するメッセージ
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国ドイツ,イラン・イスラム,チェコ
- 時間151分
- 監督モハマド・ラスロフ
- 主演エーサン・ミルホセイニ