イタリアとユーゴスラビアの国境に位置する広大な森を舞台に、ケチな棺桶職人と夢見る栗売りの人生を絵画のような映像美でつづった大人の寓話。
1950年代、美しい栗の森に囲まれた国境地帯の小さな村。長引く政情不安から多くの人々が村を離れていく中、老大工マリオは家を飛び出したまま戻らない息子からの連絡を待ち続けていた。一方、栗売りのマルタは、戦争へ行ったまま帰ってこない夫からの手紙と数枚の写真を手がかりに、現在夫が住んでいると思われるオーストラリアへ旅立とうとしている。ある日出会ったマリオとマルタは互いの境遇を語りあい、やがてマリオはマルタにある提案を持ちかけるが……。
フェルメールやレンブラントといったオランダ印象派の画家に影響を受けたというスロベニア出身の新鋭グレゴル・ボジッチ監督が、ロシアの文豪アントン・チェーホフの短編にインスピレーションを受け、人生の機微をメランコリックに描き出す。
ネット上の声
- 栗が川を流れるだけで感動させる力がある映画
- シルヴィ・バルタン
- なんの変哲もなく、ありきたりで素朴なフォークロアで、正直スロベニアのエスニシティ
- ぼんやり、ゆったりの映像が心地よかった!それでいて音楽はドローン系な感じで面白い
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国スロベニア,イタリア
- 時間82分
- 監督グレゴル・ボジッチ
- 主演マッシモ・デ・フランコヴィッチ