ゲイであることから母に捨てられ海兵隊に入隊した青年が自らのアイデンティティを貫こうとする姿を、本作が長編デビューとなるエレガンス・ブラットン監督が自身の半生をもとに描いたヒューマンドラマ。
イラク戦争が長期化していた2005年のアメリカ。ゲイの青年エリス・フレンチは母に見捨てられ、16歳から10年間にわたってホームレスとして生きてきた。自身の存在意義を求めて海兵隊に志願入隊したものの、教官から強烈なしごきを受け、さらにゲイであることが周囲に知れ渡ると激しい差別にさらされてしまう。何度も心が折れそうになりながらも、暴力と憎悪に毅然と立ち向かうフレンチ。孤立を恐れず、同時に決して他者を見限らない彼の姿勢は、周囲の人々の意識を徐々に変化させていく。
歌手としても活動する俳優ジェレミー・ポープが主演を務め、第80回ゴールデングローブ賞の最優秀主演男優賞(ドラマ部門)にノミネートされた。
ネット上の声
- ゲイを否定的に受け取られかねない要素を敢えて入れた誠実さ
- かつて味わったことのない視点で描かれた海兵隊ドラマ
- 実話らしい現実的なラストに胸がつまる
- セーフティネットとしての軍隊
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国アメリカ
- 時間95分
- 監督エレガンス・ブラットン
- 主演ジェレミー・ポープ