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22歳で夭逝した大正時代の画家・村山槐多の作品に魅せられた現代の若者たちが、槐多の作品を独自の解釈で再生させていく姿を描いたアバンギャルド・エンタテインメント。
村山槐多の絵画「尿する裸僧」に魅入られた法月薊が「村山槐多を知っていますか?」と街頭インタビューをしていると、「私がカイタだ」と答える男・槌宮朔に出会う。特殊な音域を聞き取る能力を持つ朔は、過去から槐多が語りかけてくる声を何度も聞くうちに神経を侵食され、自らを槐多と思い込むようになっていた。朔が加工する音は同じく特殊な能力を持つ者にしか聞き取れないが、それぞれ予知能力、透視能力、念写能力、念動力を持つ若者4人のパフォーマンス集団がそれに感応する。
「佐々木、イン、マイマイン」の遊屋慎太郎が朔、「背中」の佐藤里穂が薊を演じる。ピンク映画出身で「ピンク四天王」の1人に数えられる佐藤寿保が監督を務め、「乱歩地獄 芋虫」「眼球の夢」でも佐藤監督と組んだ夢野史郎が脚本を担当。
ネット上の声
- ツッコミどころはあるが、いいシーンも多数。それだけに…
- 佐野史郎がどうなったのか気になって仕方がない
- かつて刊行されていた雑誌「日本版スターログ」のいつぞやの号で、日本の名だたる文豪
- 夭逝(ようせい)天才画家村山槐多 毒刃社、悪魔の舌、アニマリズム
ファンタジー、 ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間102分
- 監督佐藤寿保
- 主演遊屋慎太郎
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「背中」「さいはて」の越川道夫監督が、同2作に続いて「誰でもない恋人たちの風景」をテーマに取り上げた作品。生活に苦しみながらも道端に咲く花草を愛し、ささやかに生きる男女の生活を、優しさと激しさを交えながら描いた。
画家のナズナは、恋人のキタムラとの生活の果てに精神のバランスを崩し、キタムラのもとから逃亡する。出版社に勤めるコタロウの部屋に逃げ込んだナズナは、そのままコタロウと生活を共にする。花や草を愛でる優しいコタロウの愛に包まれ、落ち着きを取り戻していくナズナ。しかし、コタロウの勤める出版社が潰れて収入がなくなったことにより、徐々に2人のささやかな生活にも亀裂が生じ始める。
ナズナ役は、映画「過激派オペラ」や舞台、テレビでも活躍する佐久間麻由。コタロウ役は、越川監督の「アレノ」でスクリーンデビューし、「佐々木、イン、マイマイン」「ゆめのまにまに」などに出演してきた遊屋慎太郎がそれぞれ担当。そのほか、キタムラ役の永岡佑らが脇を固める。
ネット上の声
- 「あの日から私達はずっと二人でいる」
- ナズナの気持ちが2人の男性の間で行ったり来たりしてて見ていて何だかな
- 貧乏なんなら体力使うエッチは頻繁にしないほうがいいんじゃないかな?
- 問題の解決を外に求めても同じことの繰り返し
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間119分
- 監督越川道夫
- 主演佐久間麻由
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文化庁委託事業「ndjc(New Directions in Japanese Cinema):若手映画作家育成プロジェクト」で、2024年度に製作された短編4作品のうちの1作。監督・脚本は、学生時代に自主制作した初監督作「頭痛が痛い」がPFFアワード2020にて審査員特別賞を受賞した守田悠人。
東京に暮らす35歳の野沢佳奈子は、パートナーの倫太郎と愛犬サビを連れて空き家となった実家を定期的に訪れ、いずれ売る時のために片付けを進めている。倫太郎はその家の近くの山でひとりで写真を撮るのが習慣だったが、今回は佳奈子も一緒に山へ向かうことに。2人は山中では別行動を取り、自然の中でそれぞれの時間を過ごす。しかし再び合流して実家に戻ってみると、サビがいなくなっており……。
出演は「雨の中の慾情」の中村映里子、「佐々木、イン、マイマイン」の遊屋慎太郎。
ネット上の声
- 映画を観る豊かさが詰まった珠玉の30分
- 住む気がなければ即売却でしよ
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間---分
- 監督守田悠人
- 主演中村映里子