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母を亡くした少女が「ふれる」ことで喪失と向き合っていく姿を繊細に描き、第45回ぴあフィルムフェスティバル・PFFアワード2023で準グランプリを受賞した作品。
母を数年前に亡くした小学4年生の美咲は、奇行を繰り返して家族を困らせている。不登校の彼女を心配する大人たちをよそに、美咲は陶芸家の工房で遊ぶようになり、次第に喜びを感じるようになっていく。そんなある日、ひとりの女性が家にやってくる。父と親しげなその姿に、美咲はいずれこの女性が「新しい母」になることを悟るが……。
監督の髙田恭輔が日本大学芸術学部映画学科監督コースの卒業制作として手がけた作品で、セリフの指定をせず、ト書のみの脚本から俳優とともに対話を繰り返しながら作り上げた。
ネット上の声
- 「おい……見てるか谷沢……お前を超える逸材がここにいるのだ……!! それも……2
- 芝居とそうではない人間汁的なものがめちゃくちゃいい塩梅で混ぜ合わさり、物語は確実
- シーン毎に何かしら出来事が起こっていてそれにたいして自然的な芝居がつけられていて
- 言葉と言葉の間の沈黙、薄い布に覆い隠されたような不在の悲しみが、どうしようもなく
ヒューマンドラマ
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間60分
- 監督高田恭輔
- 主演鈴木唯
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「カメラを止めるな!」のしゅはまはるみらによって結成された自主映画ユニット「ルネシネマ」の第4弾作品。小説家の仕事場に持ち込まれた望遠鏡と、そこに映った向かいのマンションの光景をめぐり、小説家と望遠鏡を持ち込んだ男がそれぞれ抱える家族の問題が浮き彫りになっていくさまを描く。
母親から虐待を受けた少女の物語「雪月花」がベストセラーとなった小説家の朱鷺田亜美は、ひとり息子の親権をめぐって離婚調停中。ある日、彼女が仕事場にしているマンションに、夜の間だけ部屋を貸してほしいという久米山という男が現れる。興味本位で男に部屋を貸すことにした亜美。久米山は夜の間、向かいのマンションを望遠鏡で覗いているようだった。そして、その望遠鏡で覗いている向かいのマンションの一室では、幼児虐待が行われていた。
亜美役に「ルネシネマ」メンバーで映画「有り、触れた、未来」などに出演した舞木ひと美、望遠鏡を持ち込む男・久米山役にインディーズから商業作品まで多数の作品で活躍する池田良。監督も「ルネシネマ」メンバーの長谷川朋史が務めた。
ネット上の声
- どう考えても脚本の映画だし、悲劇的な自分語りをなんの躊躇いもなく長回しで撮ってい
- 全編ほぼカメラ固定の長回しにして、役者さんの演技力にかけた作品
- 最近観た日本映画のなかでもピカイチの出来だった
- 家族の物語は語られなければ存在しない
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国日本
- 時間78分
- 監督長谷川朋史
- 主演舞木ひと美
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お前も、世間も、ふざけるな
アイザック・ニュートンはペストの流行を逃れて田舎に帰り、りんごの実が庭の木から落ちるのを見て、万有引力の法則を発見したらしい。コロナ禍の世界。田舎に帰った芸大生の女は、中学の時の担任だった数学教師とすれ違う。過去の不条理な出来事を思い出し、静かに怒りが爆発する。
ながおか映画祭/第23回長岡インディーズムービーコンペティション2021審査員特別賞受賞作品
ネット上の声
- サルトルの言葉「自由を邪魔するものは他人の眼差し」名言✨数学教師にストーカーと間
- 何とも言えない味わいだな…内容的にはありがちだけど、独特のテンポがあって面白いと
- 〇〇を観た方へおすすめみたいなのに出てきて何となく観たけど、ショートフィルムって
- ニーチェのニヒリズムや超人思想をごく普通の女子大生に落とし込んでそのギャップを楽
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間10分
- 監督山川智輝
- 主演仁科かりん