生後15ヶ月の娘を殺した母親。その裁判を傍聴する作家が、被告の言葉に自らの心の闇を映し出す、静謐な法廷心理ドラマ。
フランス、サントメールの法廷。若き女性作家ラマは、ある裁判を傍聴するためにやって来た。被告は、生後15ヶ月の娘を殺害した罪に問われるセネガルからの移民、ロランス・コリー。神話「メディア」を現代的に書き直すための取材だったが、ラマはロランスの冷静で理知的な証言に引き込まれ、次第に心を揺さぶられていく。被告の語る孤独、異国での孤立、そして母性という神話。その言葉は、傍聴席に座るラマ自身の妊娠や母親との複雑な関係を容赦なく炙り出す。これは単なる裁判記録ではない。二人の女性の魂が静かに共鳴する、心理的探求の物語。
ネット上の声
- 本当に裁判に傍聴しているように感じるこのリアル感。
- プログレゴスペル? なBGMも新鮮
- 難しかった
- 移民として、母として、娘として。複層的な視点によって見えてくるもの
ヒューマンドラマ
- 製作年2022年
- 製作国フランス
- 時間123分
- 監督アリス・ディオップ
- 主演カイジ・カガメ