戦後ドイツ、男性同性愛を禁じる刑法175条の下、愛する自由を求め続けた男の数十年にわたる闘いの記録。
第二次世界大戦後のドイツ。男性同性愛を犯罪とする「刑法175条」によって、ハンスは繰り返し投獄される。強制収容所から解放された直後、そのまま刑務所へ送られる理不尽。そこで出会ったのは、殺人罪で服役するヴィクトール。同性愛者を蔑むヴィクトールだったが、何度も同じ監獄に戻ってくるハンスの姿を見るうち、二人の間には友情とも愛情ともつかない特別な絆が芽生えていく。時代が移り変わる中、ただ愛する自由を求め続けた男の魂の軌跡。その果てに見つけた、ささやかな光。
ネット上の声
- ドイツに同性愛を禁じる法律があったなんて知らなかった。ただ人を愛しただけで何度も収監される主人公。それでも尊厳を失わない姿と、同室の男との絆に涙が出た。ラストは必見。
- 主演のフランツ・ロゴフスキの演技が圧巻。光と影のコントラストが美しく、まるでレンブラントの絵画のようでした。
- 時代が交錯するので少し混乱したけど、主人公のハンスの強さに引き込まれた。自由とは何か、愛とは何かを深く考えさせられる重厚な作品。
- 観終わってからタイトルを見ると、その皮肉さにゾッとする。本当の自由って何だろうね。
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国オーストリア,ドイツ
- 時間116分
- 監督ゼバスティアン・マイゼ
- 主演フランツ・ロゴフスキ