地中海の島国マルタを舞台に、伝統漁船ルッツで海に出る漁師の青年が、仕事の誇りと家族を養わなければいけない現実との狭間で葛藤する姿を描いた人間ドラマ。曾祖父の代から受け継いできた伝統の漁船ルッツに乗り、漁師をしている26歳のジェスマーク。ある時、船に水漏れが見つかり、修理をしなければならないが、近頃は不漁続きで思うように収入が得られていない。さらに、生まれて間もない息子の発育不良がわかり、その治療費も必要だった。妻デニスは裕福な実家を頼ろうとするが、ジェスマークは夫婦2人で乗り越えたいと考え、夫婦間にも不協和音が生じる。漁師である以上、安定した収入が得られないことを痛感したジェスマークは、漁師としてやってはならないことに手を出してしまう。主演のジェスマーク・スクルーナは俳優ではなく、実際にマルタでルッツに乗っている漁師。マルタ出身のアメリカ人監督アレックス・カミレーリの長編初作品。日本では、マルタ製作の映画で初めて劇場公開される作品となった。
ネット上の声
- マルタの美しい自然と厳しい現実
- 家族の姿を追い求める父親像
- 重厚な作品。
- 【伝統のマルタの近海魚漁のあり様を説いた作品。同様の問題は日本でも同じである。】
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国マルタ
- 時間95分
- 監督アレックス・カミレーリ
- 主演ジェスマーク・シクルーナ