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ダンサー、振付師、映画作家として活躍する吉開菜央の長編初監督作。日本最北に位置する知床半島・斜里町。希少な野生動物が人間と共存する希有な土地として知られるこの町には、羊飼いのパン屋、鹿を狩る夫婦、海のゴミを拾う漁師、秘宝館の主人、家の庭に住むモモンガを観察する人など個性的な人々が暮らし、冬になるとオホーツク海沿岸に流氷がやって来る。しかし2020年の冬は雪が全く降らず、流氷もなかなか姿を現さない。そんな異変続きの斜里町に、どくどくと波打つ血の塊のような空気と気配を身にまとった「赤いやつ」が突如として出現。「赤いやつ」は町内を自由自在にさまよい歩き、子どもの相撲大会に飛び込んでいく。吉開監督が自ら「赤いやつ」を演じた。写真家の石川直樹が撮影を担当。
ネット上の声
- "映画"で近似された体験型アート
- 自然との共生
- 映画を観る前にアイスカフェオレを急いで飲み干してしまい、上映途中でトイレに駆け込
- ドキュメンタリーだけだと見応えは少ないと感じるであろうところをドキュメンタリーだ
ドキュメンタリー
- 製作年2020年
- 製作国日本
- 時間63分
- 監督吉開菜央
- 主演吉開菜央
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「鉱 ARAGANE」「セノーテ」など異形の地下世界を題材に映画制作を続けてきた小田香監督が、日本の地下世界にカメラを向けた作品。
地下の暗闇から現れた「シャドウ(影)」はある女の姿を借り、時代も場所も超えた旅に出る。シャドウは地下鉄が走る音を聞き、戦争で多くの人々が命を落としたほら穴の中で死者の声に耳を澄ませる。山奥の寺では、洞窟へと続く壁面に彫られた仏のために読経する僧侶のかたわらに身を寄せる。かつてそこで起きたことをトレースするようになったシャドウは、ふと訪れた映画館で目にした映像に導かれ、湖の底に沈んだ街へと向かう。
小田監督が3年かけて日本各地で取材を行い、その土地に宿る歴史と記憶、土地の人々の声を反映させて描きだす。米津玄師「Lemon」MVでのダンスや映画「Shari」の監督として知られる映画作家・ダンサーの吉開菜央が、女の姿を借りたシャドウを演じた。
ネット上の声
- 舞台挨拶付きで、客席からの質問の半分は監督の前作を観賞された方も含めて良かったと
- 暗闇体験をしますと電気が消えるとき「あ、ここも地下の穴(地下階の映画館)だ…」と
- 「GAMA」で係留された在/不在の狭間を、より在に引き寄せるためのいくつかの異化
- 「影」が記憶をたどって色んな場所を訪れる
ドキュメンタリー
- 製作年2024年
- 製作国日本
- 時間83分
- 監督小田香
- 主演吉開菜央
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沖縄戦で多くの住民が命を落とした自然洞窟「ガマ」の中で、平和の語り部としてガイドを務める男性。その傍らに佇む青い服の女性が、現代と過去の交差を表現する。
ドキュメンタリー
- 製作年2023年
- 製作国日本
- 時間53分
- 監督小田香
- 主演松永光雄