スペインの名匠ペドロ・アルモドバルが、フランスの芸術家ジャン・コクトーの戯曲「人間の声」を翻案し、自身初の英語作品として描いた30分の短編作品。ティルダ・スウィントンが主演を務め、恋人に別れを告げられたばかりの女性を主人公に、彼女が繰り広げる電話での会話劇だけで物語が展開する。
1人の女が元恋人のスーツケースの横で、ただ時が過ぎるのを待っていた。元恋人はスーツケースを取りに来るはずが、姿を現さない。かたわらには主人に捨てられたことをまだ理解していない、落ち着きのない犬がいる。女は待ち続けた3日間のうち、一度だけ外出をし、斧と缶入りガソリンを買ってくる。女は無力感にさいなまれ、絶望を味わい、理性を失う。様々な感情を経て、やっと元恋人からの電話がかかってくるが……。
ネット上の声
- 【”貴方は必ず帰って来た。三日前までは・・。”恋人に捨てられた女性の見栄と本音の狭間にある怒り、哀しみ、無力感をティルダ・スウィントンが一人芝居で圧倒的な存在感で魅せる作品。】
- 犬の名は『ダッシュ』新しい名なのか?
- 30分なのに観応えあり
- ポスターアートからも想像されるように、ド頭のワンショットから目が覚めるような美術
ヒューマンドラマ
- 製作年2020年
- 製作国スペイン
- 時間30分
- 監督ペドロ・アルモドバル
- 主演ティルダ・スウィントン