「祖谷物語 おくのひと」の蔦哲一朗監督が、自然エネルギーを活用するオフグリッドハウスで生活を送る主人公たちの姿を通して「脱成長」の生き方を描いた作品。
雨水をろ過して生活用水に変える循環機能をもった「アースシップ」という家に住み、電気も水道もないなかで、自然に配慮し、自給自足の生活を送っているジンとテラ。都会から移住してきたジンは、地元民のテラから狩りなど田舎での暮らし方を教わり、文学や詩を楽しむように自然を理解していく。自分たちで野菜を作り、自然の中で生きることに意義を感じていた2人だったが、次第に関係がギクシャクし始めて……。
アンドレイ・タルコフスキーやタル・ベーラ、ツァイ・ミンリャンらを彷彿させるスローシネマで、雨や光、音の表現にこだわったモノクロの映像で物語を紡いでいく。
ネット上の声
- シンプルイズベスト?
- 登場人物の関係性を台詞に頼ったり説明したりする野暮なことは一切せず、スクリーンに
- 美しくも白黒の視界とはある意味対照的に、他の感覚(聴・嗅・触・味)に広がる世界が
- 雨の音、虫の鳴き声、山鳩の声、人の声、川の流れ、焚き火の音、咀嚼音
ヒューマンドラマ
- 製作年2021年
- 製作国日本
- 時間45分
- 監督蔦哲一朗
- 主演須森隆文