「マーサ、あるいはマーシー・メイ」のショーン・ダーキン監督が、ジュード・ロウとキャリー・クーンを主演に、一見すると理想的だが虚飾と野心に満ちた夫婦が崩壊していく様を描いた心理スリラー。1986年。ニューヨークで貿易商を営むイギリス人のローリーは、アメリカ人の妻アリソンと息子と娘と4人で幸せに暮らしていた。ローリーは大金を稼ぐ夢を追い、好景気に沸くロンドンへ家族とともに移住する。かつての上司が経営する商社で働くことになったローリーは、仕事では周囲から高く評価され、プライベートではロンドン郊外に豪邸を借り、息子を名門校に編入させ、妻には広大な敷地を用意するなど、まるでアメリカンドリームを体現した勝者の凱旋のようだった。しかし、ある日、アリソンは敷地内の馬小屋の工事が進んでいないことに気付く。業者に問い合わせると、支払いが滞っているという。さらに驚くべきことに、新生活のために用意していた貯金が底を突いていることを知ってしまう。「ファンタスティック・ビースト」シリーズのジュード・ロウがローリー、「ゴーストバスターズ アフターライフ」のキャリー・クーンがアリソンを演じた。
ネット上の声
- 【見栄っ張り男の、地に足のつかない生活をシニカルに描いた作品。ジュード・ロウが、薄っぺらい男を好演。今作は、観る側に”地に足の着いた生活を送る大切さ”を訴えかけてくる作品でもある。】
- 二人の名優だからこそ成立した濃密な心理劇
- 中年男の哀しき稚拙さが浮き彫りになる。
- タクシードライバーの言葉が全て
ヒューマンドラマ、 サスペンス
- 製作年2019年
- 製作国イギリス
- 時間107分
- 監督ショーン・ダーキン
- 主演ジュード・ロウ