マイホームの夢を追い、個人事業主となった配達員。しかし、待っていたのは過酷な労働と家族の崩壊。現代社会の罠。
2008年の金融危機以降、職を転々としてきたリッキー。彼は家族のため、フランチャイズの宅配ドライバーとして独立することを決意する。それは「自分のボスになれる」という甘い言葉に惹かれての決断。妻アビーも、自身の車を売って夫のバンの購入を後押しする。しかし、彼を待っていたのは、過酷なノルマと厳しい時間管理、そして事故や病気も自己責任という非情な現実。家族との時間は失われ、夫婦関係や子供たちとの絆は少しずつ蝕まれていく。ささやかな幸せを求めた家族が、現代の労働問題という罠にはまっていく姿。
ネット上の声
- ケン・ローチ監督、さすがです。家族のために頑張るほど家族が壊れていく矛盾。あまりにリアルで、観終わった後しばらく動けなかった。これは現代社会のホラー映画だよ。
- 身につまされる話で、観ていて本当にしんどかった…。でも、目を背けちゃいけない現実だと思った。
- 気持ちは分かるけど、主人公の短気な性格にも問題がある気がして、あまり共感はできなかったかな。
- 家族の愛が時々見えるからこそ、余計に辛さが際立つ。特に奥さんの優しさに涙が出た。傑作です。
ヒューマンドラマ
- 製作年2019年
- 製作国イギリス,フランス,ベルギー
- 時間100分
- 監督ケン・ローチ
- 主演クリス・ヒッチェン